ウチの母が宗教にハマりまして
本の紹介が多くなってすみません。本の紹介といえば、「なぜ生きる2」という本が1万年堂出版から出ましたね。私は1万年堂の直販っぽいところ(思いやりブックス)に発注したのですが、まだ届いていません。私の実名を書いて注文したのがまずかったのでしょうか。
ともあれ、親鸞会独自の三願転入論が文章として世に出たのは意義のあることだと思います。今まではこの親鸞会教義のキモを知る方法は高森会長の法話を聞くしかなかったのですから。例えば同じ1万年堂出版の「歎異抄をひらく」なんかを読んで、「親鸞会の教義って言われるほど変じゃないじゃない」って言ってた人はこれを読んでどう思うのかなという関心はあります。
さて、「なぜ生きる2」はともかくとして、最近読んだ本で「ウチの母が宗教にハマりまして」というのがありました。以前に紹介した「カルトの思い出」もそうでしたが、これも漫画本ですぐに読めます。最初の方は様々な「新興宗教」に関わるエピソード、後半には作者が体験した実のお母さんの話が出てきます。読むべきは明らかに後半です。凡百のカルト宗教論よりよほど重たいものを持っています。
いわゆる「ご利益宗教」と言われるものなのですが、親鸞会を経験した人や真宗の人というのはこのご利益宗教というのを無意識に下に見るようなところがあると思います。この漫画家のお母さんが信仰した神もそんなものなのですけど、信仰というのがどういう状況下で必要とされ、人間の何を変えてゆくのかということが感じられる物語です。そして、親鸞会とは全く異なる信仰の形態ながらも、何かしら私達の体験と重なるところがあって、不思議な読後感を感じることでしょう。
一読をおすすめします。
ところで高岡の「思いやりブックス」さん、僕にも早く「なぜ生きる2」届けてくださいね。
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