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「歎異抄をひらく」ではない歎異抄の解説書おすすめ

あまりに更新しないと、どうなってるのかとメールが来たりします…ここしばらく滞っておりすみません。色々理由はあるのですが、一番は忙しいのと書きたいという気持ちが余り出てこないこともあります。

ウェブ以外では色々と書いていて、例えば「大法輪」という雑誌に今年の8月号と9月号(予定)に親鸞会のことを書いています。ただ、読んだ方によっては最後の方は親鸞会よりの内容だと思われる方があるかもしれません。ここは私には私なりの考えがあるので、抵抗を感じる方も暫くの間見守って頂ければ幸いに思います。

さて、未だに親鸞会では「歎異抄をひらく」が出てから歎異抄の解説書が出なくなったと言い続けています。最近顕正新聞を見たら解説書が出なくなってから「5年4ヶ月」とありました。もうそんなに経ったんですね。

この間に歎異抄の解説本が出ているか出ていないかは、親鸞会の内部にいる人と、普通の人および親鸞会の中にいても多少はまともな感覚を持った人とでは見解が異なるでしょうが、未だに5年前の本が書店に平積みになっているというのは、この一点だけに関して言えば私は敬服致します。

こんなエントリを書いたのは、本屋に山積みにされていたか何かで間違って「歎異抄をひらく」を読んでしまい、高森ワールドの歎異抄解釈を知った人が、もう少しちゃんとした歎異抄解説書を読みたいと思って、検索か何かでたどり着いてくださることを期待しているのです。

私は別に最初に読む本が「歎異抄をひらく」でも絶対にダメだとは思いませんが、あれを読んで親鸞聖人や歎異抄のことがわかった気分になってほしくありません。是非下に紹介する本も読んで下さい。たくさんあっても目移りするでしょうから、わかりやすく本当におすすめできるものだけを紹介しておきます。

この本も紹介しろよ!って意見のある人はコメント欄にでも書いておいて下さい。私もそんなにたくさん色んな本を読んだわけじゃないので、もっといいものはあると思います。


歎異抄 (聖典セミナー) 梯 實圓著

定番とも言える解説書です。著者は本願寺派の勧学。歎異抄の背景から一つひとつの言葉の意味まで懇切丁寧に書かれています。 これを読むと、親鸞会の「歎異抄をひらく」の薄っぺらさが身にしみると思う。


歎異抄講義〈上・下〉 三明 智彰著

著者は九州大谷短期大学の教授であり副学長。2009年発刊なので親鸞会の「歎異抄をひらく」が出た後のもの。これだけ見ても「歎異抄の解説書が出なくなった」と親鸞会が主張するのはおかしいのですが、なんでなのでしょうね。講義調で平易な言葉遣いに徹しており、とても読みやすい本です。

私はこの三冊が特に好きで繰り返し読んでいるのですけど、欠点としてはやはり少し高価です。読みたいという人には高い値段ではありませんが、ただ歎異抄のことを少し知りたいと思って書店に行く人は、親鸞会の「歎異抄をひらく」1680円を買うでしょう。(そもそも相当に大きな書店じゃないと上に紹介した本は置いてないですし)

こう言うところは、伝統教団は下手だなと思うわけです。

紹介した本はどちらも歎異抄の内容の説明から浄土真宗の信心、救いという大事なことまでよく書かれている本だと思いますが、書き方の傾向はかなり違います。それは、西本願寺と東本願寺という二つの潮流の違いでもあるのでしょうが。自分にとって読みやすい方を読んでみて下さい。

おまけ。


漫画歎異抄

これ、いいですよ。騙されたとおもって、一度読んでみて下さい。

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