統一協会・偽装勧誘終了のお知らせ
カルト問題で多数の著作のあるルポライターからの情報によると、日本の統一協会・原理研の会長が最近変わり、現場に「勧誘するときは正体を明かすように」という通達が下りたそうです。
統一協会は偽装勧誘については親鸞会と似ていて、「一部の信徒が勝手にやっていること。ビデオセンターも組織とは関係ない」というスタンスでしたから、これが本当だとすれば画期的なことです。
しかし、もし統一協会が実際に「偽装勧誘」をやめたとして、それは統一協会に自浄能力があって、これまでの反社会的な活動を反省したからでしょうか。
そうならばこれほど喜ばしいことはありませんが、私はそうは思いません。一言で言うとそれは統一協会が「賢い」からであって、これ以上社会的な批判が高く、裁判でも違法判決を受けた勧誘方法を取ることが、教勢の維持に「得策ではない」と判断しただけだと思います。
正体を隠して勧誘し、親対策や引き離し対策などのテクニックを駆使して無理矢理入信者数を増やしたとしても、やがて末端信者は疑問を抱きやめてゆきます。かくて大量入会、大量脱会が繰り返され、教団に不信や恨みを抱いた人を毎年大量生産することになります。実際に親鸞会では大学で入会した人の大部分は卒業後やめてしまいますが、統一協会でも同様の状態だったようです。
かくて教団の評判は悪くなり、マスコミやネットで教団の負の面が明らかにされ、ますます「正体を隠して」勧誘せざるを得なくなります。
統一協会も親鸞会も、この負のスパイラルに完全に陥っていました。統一協会がそのスパイラルから早めに抜け出すのが「得策である」と考えても何の不思議もありません。
この情報はガセネタだと考える人もいるようですし、残念ながらこのルポライターの情報には信頼できない部分もかなりあります。しかし親鸞会と違って統一協会の次期トップはハーバード大学でMBAを取っている人物です。こうした合理的な考えを実行することは大いにありえると思います。
さて、「統一協会」「摂理」「親鸞会」という偽装勧誘の御三家から統一協会が抜けたら、親鸞会は今後どうするのでしょうか。何度も同じ失敗をしながら「学生が勝手にやっていること」と開き直って、これからも偽装勧誘を続けるのでしょうか。
十分な補給もせずに万歳突撃を命令して、幾度も多くの将兵を死に追いやった日本軍のように、今後も自分たちのやり方をまったく省みることなく、苦しむ人たちを再生産し続けるのでしょうか。
その判断をするのにハーバード大学に行く必要などありません。人間として最低限の知恵と理性があればできることです。
ただ、今も何とかの一つ覚えの如く「自分が昔暴走族で暴れていた」だのと全国で話をしている「次期トップ」には、ちょっと難しいかもしれませんが。
| 固定リンク
コメント
信頼できないのはぶるうのだろ。
投稿: (笑) | 2008年8月 3日 (日) 01時52分
だれでも人間だもの。過ちは有るもんだろ。
しかし、親鸞会のトップは反省する気はさらさら無いようだね。
光晴の不祥事を知りながら温存したのは誰だっけ。
その人が、反省しない限り、親鸞会の存続も危ういじゃないか?
ぶるのうさんのお陰で親鸞会の内情を知った人は、自分の将来を見詰めなおすきっかけになったんじゃないかな。
そういう点では、これからも尚一層、確かな情報をどんどん知らせて欲しいと思っている。
期待してますよ。ぶるのうさん。
投稿: | 2008年8月 3日 (日) 06時58分